ワキガと耳垢はかなり密接な関係があり、耳垢が湿っているかどうかはどの人がワキガかどうかを判断する大きなチェック項目にもなっています。
主にワキガ体質の人は耳垢が湿っていることが良く知られていますが、中には耳垢が湿っているけどワキガじゃない人もいることも分かっています。
ワキガと耳垢って関係してるって知ってた?湿った耳垢は要注意!耳垢湿ってるけどワキガじゃない?その割合は?
日本人の約16%は耳垢が湿っていて、残りの約84%は乾いているというデータがあるのですが、日本人のほとんどは乾いている耳垢(乾耳垢)の人が多いです。
さらにワキガとの関係についてみてみると、ワキガの人の約98%は耳垢が湿っているのに対して、耳垢が湿っている人の中でワキガ臭のする人は約80%と言われています。
つまりワキガの人のほとんどは耳垢が湿っているが、耳垢が湿っている人の約20%はワキガではないということに。
耳垢の形状は遺伝により決まる
耳垢の形状は遺伝によって決まります。
遺伝には優性遺伝と劣性遺伝というものがあり、どちらかの親が優性遺伝を持っていてもう片方の親が劣性遺伝を持っていた場合、生まれてくる子どものほとんどは優性遺伝を持っている生まれてくるのですが、耳垢にも優性遺伝と劣性遺伝があります。
耳垢が湿っている(軟耳垢)は優性遺伝、乾いている耳垢(乾耳垢)は劣性遺伝になり、どちらか片親が軟耳垢の場合に生まれてくる子どもはほとんど軟耳垢を持っています。
ワキガが遺伝する確率は50~90%!?意外と高い!!原因はアポクリン腺
もっと細かく説明すると、耳垢が湿る原因にはアポクリン腺という汗腺が関係していて、このアポクリン腺は脇や局部、耳などの特定の部位にのみ存在する汗腺で、ワキガの人が多く持っている汗腺でもあります。
脇にあるアポクリン腺からの過剰分泌により、鉛筆の芯のようなあのワキガのにおいを放つのですが、このアポクリン園の量は親からの遺伝により決まるとされています。
ワキガは遺伝によって引き起こされると言われるのはこのことからです。
ワキガは遺伝しやすい!その原因・確率・対策法を徹底的に解説してみる。Q.本人は気付かない?ワキガってどんな臭いなの!?A.鉛筆の芯など種類は様々!
耳垢に存在するアポクリン腺も例外なく親から引き継いでしまうので、アポクリン腺を多く引き継ぐ=耳垢が湿るという構図が出来上がってしまいます。
自分がワキガかを調べたかったら?
耳垢が湿っているけど、自分がワキガかどうか調べたい時にはティッシュを使ったチェック方法や、ガーゼを使った方法があります。
ティッシュを使った方法はこちらで説明しているので、ここではガーゼを使った方法を書いていきます。
ティッシュを使ったワキガのチェック方法!もっといい方法もある!?ガーゼを使った確認方法
まずはガーゼを脇に挟んで数分適度な運動(汗をかく程度)をします。
その後にガーゼのにおいを実際に嗅いでみて判断するというものですが、においを以下の5段階に分けて判断基準を設けます。
におわない・わずかににおう・鼻を近づけるとわかる(軽度)・鼻を近づけなくてもにおう(中等度)手に持っただけでにおう(重度)
鼻を近づけるとわかる(軽度)あたりからワキガの症状が顕著に出始めているため、手術やワキガクリームなどの本格的な対策が必要になってきます。
まずはチェックから
耳垢が湿っているのにワキガのにおいがしないという人もけっこういるので、あまり深く考えすぎるのも良くないのですが、もし気になったらおもいきって自分がワキガかどうかをチェックするのがいいかと思います。
ワキガだったらにおいが広まる前に対策ができますし、ワキガじゃなかったら必要以上に心配することもないので。
まずはチェックから始めましょう!