ワキガは遺伝しやすい病気ですが、遺伝する確率は実はめちゃくちゃ高いんです。
両親がワキガの場合だと子どもがワキガを発症する確率は70~90%程度と言われていて、片親がワキガの場合でも50~60%程度と言われています。
ワキガが遺伝しやすいと言われる理由
遺伝には優性遺伝と劣性遺伝の2つがあります。
優性遺伝とは子どもに受け継がれやすい遺伝子のことを指しますが、ワキガもこの優性遺伝に該当しており、ワキガが遺伝しやすいということは医学的にも認められているんです。
例1 両親がワキガの場合
ここで例を挙げて説明してみます。
ワキガの遺伝子を『A』、ワキガじゃない遺伝子を『a』とすると、両親がワキガの場合は以下のようになります。
父親の遺伝子→『AA』もしくは『Aa』
母親の遺伝子→『AA』もしくは『aA』
仮に両親とも『AA』だった場合に、子どもに受け継がれる遺伝子も『AA』にしかならずかなりの高確率でワキガが発症してしまいます。
そして、両親とも『AA』ではない組み合わせとしては、
『AA』&『aA』、『Aa』&『AA』、『Aa』&『aA』
が考えられます。
『aa』の組み合わせ以外はワキガの遺伝子『A』を含んでしまうため、高確率でワキガが発症してしまいます。
例2 片親がワキガの場合
片親がワキガの場合、今回は父親がワキガと仮定してみます。
父親が『AA』
母親は『aa』
とすると、かならず父親の『A』は受け継がれてしまうことから、子どももワキガの遺伝子を持つことになります。
そして
父親が『Aa』
母親が『aa』
の場合だと、『Aa』、『Aa』、『aa』、『aa』の組み合わせが考えられ、50%もの確率で『A』を受け継いでしまいます。
ワキガは遺伝しやすいと言われるのは、このような原理が成り立っているからなんです。
自分がワキガかを確かめる方法にもなる
自分がワキガか悩む時期があるかと思います。
その時の1つの目安として、親がワキガかどうかで判断できることがあります。
一緒に生活をしていて、親から鉛筆のにおいや変な不快臭を感じたことはありませんか?
もし感じたことがあるのならば、あなたもワキガを遺伝して発症してしまっている可能性があります。
もし親もワキガで自分から不快臭を感じるようであれば、自分がワキガであるといち早く認め、早期にワキガの対策をしておいた方が後々楽になりますよ。