このサイトは、わきがの情報サイトです。
まず初めに言っておくと、私もわきがでした。
というか今もわきがなんです。
今このサイトを見ている方もわきがで悩んでいる、もしくは「自分、もしかしたらわきがかも・・・」と悩んでいる人も多いかと思いますが、わきがで最初に苦労するのって自分で自分がわきがだと自覚することだと思うんですよ。
なので、治療云々の前にまだ自分がわきがかを疑っている人は一度その事実を受け止めることから始めてみましょう。
自分がわきがかもって思い始める要因として、脇に変な汗をかくような感覚を覚えたり、自分から変なにおいを感じたりすることが考えられます。
そうなってくると次はどのように対策をしていくかですが、ここからは私がどうような対策をしていったのか体験談を交えながら解説していきます。
目次
手術はしなくても大丈夫ですよ!
まず初めに、私はわきがの手術はしていません。
誰もが一度は考えたことがあるはずの『わきが手術』。
手術をすれば一生においに悩まされることなく過ごせるのかもしれないですが、お金がかかるし調べてみると再発の恐れもあるということで、元々手術は考えていませんでした。
手術をしなくても今ではにおいを抑えられているし、そこまで不自由していません。
手術なんかしなくても大丈夫なんです!
では、ここからは今まで私がどんなわきが対策をしたのかをつらつら書いていきます。
最初は制汗スプレーから始めた
私は中学生時代からわきがだったのですが、当時は特に対策もしておらず毎日においに悩まされる日々でした。
自分で不快臭は感じていたものの、何をどうすればいいのかまったくわからなかったのです。
ですが、中学校を卒業し高校に進学する時に「ここからは快適な生活を送りたい」と思った私は、何か良いものはないかとドラッグストアに立ち寄りました。
そこでまず目についたのが制汗スプレーです。
良くいう8×4とかAG+のようなものですね。
ちゃんと効果・効能の箇所にも『わきが(腋臭)』と書かれていたので、「これは絶対に効果があるな」と思い、まず1つ買って帰りました。
翌日、朝学校に行く前に脇にスプレーをしていくと、その日1日なんのにおいも発することなく過ごせたんです!
わきがの人なら経験あるかもしれないですが、においが出る時って脇の奥からとか首筋から変な汗が湧き出るような感覚あるじゃないですか。
それがまったくなかったんです!
これは良い買い物をしたと思い、次の休みの日には制汗スプレーを2,3個まとめて買うことに。
そこからは人目も気にすることなく、今まででは考えられなかった程有意義な学生生活を送ることができるとともに、今まで消極的だった自分にも自信が持てるようになってきました。
毎朝スプレーをするだけでその日1日平気なこともあれば、体育がある日は学校にも持っていくようにするなど、汗をかきそうな日には持ち歩いたりするようにして生活していました。
ですが、制汗スプレーを使い始めて数ヶ月経った頃に恐れていた事態が発生します。
スプレーをしてもいつもと違う違和感を感じるようになり、制汗スプレーを使った日でもにおいを発してしまう日が出てきてしまったのです。
「なぜだろうと」その時は混乱しながら、制汗スプレーのにおいを無香料のものに変えてみたりしましたが、まったく効果なし。
いきなりのことだったのでどうすることもできずにいたのですが、わきが対策には制汗スプレーが1番と思い込んでいた自分はそれでも制汗スプレーを使い続けていました。
当時はその制汗スプレーにすがることしかできなく、たまに勇気を出して制汗スプレーをしないで学校に行くこともありましたが、それは『スプレーをしているから大丈夫』という心のストッパーを外すことになり、「大丈夫かな!?においしてないかな?」と心の中で強く考えてしまうようになりました。
わきがって精神に左右されることもあって、「汗は出したくない」と思えば思う程に汗をかいてしまい、不快臭を強めてしまうことがあるのですが、当時の私がまさにこのパターンに当てはまります。
次は食事を変えてみた
制汗スプレーの効果がなくなってきたことを受け、違うわきが対策をしなければいけないとネットでいろいろと調べた結果、『脂っこいものを極力食べないようにしよう』と食事面での対策を行うことにしました。
どうやら脂っこいものは汗のにおいを強めてしまうようなので、サラダや野菜を多く摂取するようにして肉やお菓子などの脂っこいものは食べないという日々が続きました。
ですが・・・
まったく効果なし!
これはびっくりするくらいに効果がありませんでした。
普通ににおいも出ちゃうし、食事に制限をつける前と後でなんの変化もなし。
もしかしたら軽度のわきがにも効果的なのかもしれませんが、私は中〜重程度のわきがを発症していたのかもしれません。
なので、軽度の方だと治る可能性が0ではないかもしれないので、一度試してみてもいいかもしれないですね。
汗はこまめに処理
制汗スプレーもダメ、食事もダメとなって次に心がけ始めたことは、汗をできるかぎり排除するということです。
そもそもわきがとは汗自体がにおう訳ではなく、汗に含まれる糖質やたんぱく質が皮膚の常在菌(常にある菌のこと)と混ざり合うことで不快臭を放ってしまい症状が発生します。
先ほどの食事制限も洋食やジャンクフードを控えることで、わきがの原因となる糖質やたんぱく質を減らすという考え方でしたが、それも効果がなかったため汗そのものをできるかぎり処理しようと、こまめにお風呂に入ったり、デオドラントシートで汗をこまめに拭き取るように心がけて生活していました。
これはけっこう効果がありましたが、効き目は長時間続くものではありません。
お風呂に入っても数時間にはまた汗をかいてしまうし、汗を拭き取っても時間が経つとまた脇に汗がたまっていく感じがして、何回も汗を拭き取る必要が出てきました。
汗が出るたびにこまめに拭き取るということも中々難しく、これも断念。
効果は長時間続くものではないですが、いざという時の緊急処置には全然ありですよ!
脱毛処理
脇の脱毛処理も行いました。
毛が多くあると脇に汗が貯まってしまうようになり、においの元のなる雑菌が繁殖し、においが強まってしまいます。
確かに脱毛処理をすることで脇にはすっきりとした感覚があるのですが、元々汗かきだった私は脇毛を処理したからといって汗が止まる訳ではなく、わきがには対して効果はありませんでした・・・。
ロールオンやクリームタイプの市販薬を使った
この時は制汗スプレーと汗の処理でなんとか乗り切ろうとしていたのですが、効果の薄れた制汗スプレーと頻繁にしなくてはいけない汗の処理ではまだ不安しかなかったので、今度はスプレーをやめてロールオンタイプのデオドランドを使用することにしました。
スプレーよりも直で塗っている分、効果は効いているようにも感じましたが、においが防ぎきれない&脇がベタベタしているような感触があって、塗った後に汗をかいてしまうと衣類の脇の部分までベトベトになるのが嫌でこれも長続きはしなかったです。
ロールオンタイプの次はクリームタイプの市販薬を使いました。
クリームタイプではリフレアが有名で手軽に買えるかと思います。
が、これも効果はなし・・・・・。
スプレーもロールオンタイプもクリームタイプも全部薬局で買ったもので、本当は病院に行ってもっと専門的な薬をもらえばいいんですが、高校生の私はお金もない&病院に行くのが恥ずかしいということもあり、そのまま効果のない市販薬を使い続けすことに。
水分を控えてみた
わきがの人にみられる特徴の1つに、『汗をかきやすい人が多い』ということが言われています。
確かに汗をかくことで雑菌を繁殖させてしまう原因にもなりますし、私自身が汗っかきなのでこれは事実です。
汗を多くかいてしまう多汗症という症状があるのですが、わきがの人は多汗症を併発していることが多くあります。
わきがと多汗症はまったく別の症状ではありながらも、併発することでわきがの不快臭をさらに広めてしまうため、私は「とりあえず汗を抑える」という対策をすることに。
では水分を抑えるためにはどうすればいいか・・・それは摂取する水分を控えることです。
これはネットで調べた方法ではなく経験から自分で考えついた対策なのですが、後々調べてみると水分を抑えるというのはにおいを強めてしまう可能性があることや、通常だとかかなければいけない汗がかけなくなることから健康面でもあまりよろしくないとされています。
でも、これが個人的には効果抜群。
確かに水分を控えることで発汗が抑えれるようになり、『汗をかかない=においが広まらない』という安心感からか、わきがの症状も多少は改善されつつありました。
夏の暑い日に飲み物をがぶ飲みすると一気に汗が出てきて、その日はずっと汗のにおいが周りの人に気付かれていないかハラハラする時間を過ごしていました。
こうゆう緊張感もわきがのにおいを強めてしまう原因の1つになるんですよね。
ここまでが私の高校卒業までにしたわきが対策ですが、卒業時に行っていた内容としては
- 制汗スプレーを使う(効果はほぼなし)
- 汗をこまめに処理
- 脇毛の処理
- 水分を控える
の4つになります。
ただネットで調べる限り、水分を控えるというのは健康上やめた方がいいかもしれなかったですね。
大学時代、あることをきっかけにわきがが気にならなくなる
高校時代にありとあらゆる対策を行いましたが、わきがのにおいが解消されないまま大学へ進学することになりました。
高校と大学では制服と私服の違いがあったので、私はよくスポーツ選手が着ていそうな通気性の良いものを着るように。
通気性が良い分熱がこもらないので汗をかく量が減り、においが広まることは阻止できたような気もしましたが、根本的なわきがの解消には至っていませんでした。
ですがここで、今までの私のわきが人生を変えるある出来事が訪れます。
それは・・・
毎日の日課であった朝の制汗スプレーをし忘れる
です。
「え?」って思った方もいるかもしれないですが、朝の制汗スプレーをし忘れたことに気付いたのが行きの電車内だったんですよ。
気付いた瞬間はやはり焦りましたよ。
だって今まで頼り切っていた制汗スプレーをしていないんですも。
焦りはありましたが、ここで私は逆転の発想で「制汗スプレーもしていないのに、ここまでわきがのにおいを発しないでこれている」と、この出来事をポジティブに捉えることにしたんです。
冒頭の方でも書きましたが 、わきがのにおいを発する時ってわきからジトーっとした汗が出たり、首筋から変な汗が出る感覚があるのですが、朝家を出てから電車内で気付くまでその感覚がなかったんです!
これってすごいことじゃないですか?
今まで制汗スプレーに頼り切っていた私が、不特定多数いる電車の中でもにおいを気にすることがなかったんですから!!ましてや電車の前には満員のバスにも乗っているんですよ。
わきがは精神発汗によるもの、つまり汗をかきたくないという気持ちが緊張に代わり、余計に発汗してしまうことが多々あります。
汗をかきたくない⇨過度に緊張してしまい、汗をかいてしまう(精神的発汗)⇨出てきた汗をなんとかして抑えないと・・・⇨さらに緊張してしまい発汗してしまう⇨な、なんとかして汗を・・・⇨
という負の連鎖がわきがを誘発してしまうのですが、この時の私はその制汗スプレーをしなくても汗が出ないという事実からその負の連鎖を断ち切ることに成功したんです!
これ以降制汗スプレーの使用をやめるようになりました。
根本的な治療ではないため、今でも『出かける前はシャワーに入る』と『水分を摂りすぎない』は心がけてはいますが、自分でも気になっていたあのにおいはしなくなり、快適な毎日を過ごしています。
わきがで悩んでいる方へ
わきがってわきがの人にしかわからない悩みや苦悩がありますよね。
私自身「なんで私だけがこんな目に・・・」と何度も思いました。
でも、同じような悩みを持っている方に言いたいのは
わきがは気にしなければ意外と平気!
ってことです。
一見簡単そうに聞こえますが、これが難しいというのはもちろん分かっています。
私は制汗スプレーをし忘れるというミスが自信に代わり、わきがを克服することができましたが、このサイトを見ている人が同じようなミスをして同じようにわきがを克服するなんて確率的にめちゃくちゃ少ないと思います。
なので、私と同じように朝制汗スプレーをし忘れて・・・・というのではなく、今あなたがしているわきが対策、制汗スプレーかもしれないし食事を変えたりしているかもしれません。
それを一度やめてみませんか?
その対策グッズに頼り切っている心こそが、わきがの最大の敵なのかもしれないのです。
一応言っておくと、これは私みたいにあらゆる対策をしてきたにも関わらず効果が出なかった人へ呼びかけているのであって、制汗スプレーなどでわきがのにおいを抑えれているのであれば、それを継続するのも全然ありだと思います。
よくある『わきがのチェックリスト』みたいなのをやったことはなかったのですが、おそらく私は重度のわきがです。
軽度であれば制汗スプレーやデオドランドで効果が出るはずですし、まずにおいが強烈でした。
そんな重度わきがの私でもわきがを克服することができたんです!
手術も根本的な解決法として有効ではありますが、その前にいろいろとできることはすべてやっておいて損はありません。
もしかしたら私みたいに、わきがを克服できるかもしれませんよ。
みなさんのわきがの悩みが解決することを願っています!!